猫の胃腸の問題の症状

2018/09/20
愛猫が胃腸の問題を抱えていることを示す兆候と、どのようなようなことに気をつけるべきかを知ることは、可能な限り速やかに適切な治療を受けれるようにするうえで役立ちます。本記事で一般的な症状についてご説明しますので、ぜひ参考にしてください。
Adult cat lying down indoors on a white blanket.

消化器系の問題に関しては、猫はさまざまな原因による数々の問題を抱える可能性があるため、胃腸の問題の兆候を知りそれらを察知できるようにすることが大切です。

食事の摂食または嚥下が困難な場合

毛玉などが原因で食道が閉塞している場合や、食道や胃の筋肉が正常に機能していない場合、愛猫に摂食または嚥下困難が見られるかもしれません。

また、つらいことかもしれませんが、愛猫がフードを食べたがらず、食べたとしても食べにくそうだったり苦しそうにしていることに気がつくかもしれません。場合によってはフードを吐出することもあります。吐出は受動的な反応(猫の意思とは無関係)で、通常は食後すぐに前兆なく突然吐き出します。また、咳をしたり、食道に未消化のフードがつかえていることによって口臭が強くなったりする場合もあります。

嘔吐や毛玉が見られる場合

肉食動物であることから、猫がたまに嘔吐するのは珍しいことではありません。とりわけ、摂取した食べ物を体が有害だと判断した場合には嘔吐が引き起こされます。しかし、月に2度を超える頻繁な嘔吐は、感染や炎症性疾患、もしくは潰瘍などの深刻な問題を示している可能性があります。嘔吐の場合、フードが胃の中で部分的に消化されており、食後しばらく時間が経っていることが多いのが特徴です。嘔吐は、受動的かつ食後すぐに反射的に起こる吐出とは異なるものです。

もつれた小さな毛の塊を愛猫が吐き出した場合、毛玉が原因で体調不良を起こしている可能性があります。毛玉は、毛づくろいの際に余分な毛を飲み込みそれが消化管にたまることで引き起こされます。通常、毛は消化管を通過して体外に排出されますが、飲み込む量が多すぎるとそれができず毛玉が形成されます。室内飼育の猫は室外飼育の猫よりもはるかに多くの時間を毛づくろいに費やすため、毛玉は室内飼育の猫によく見られる問題です。

Adult cat lying down yawning indoors.

猫が下痢をする場合

下痢は、嘔吐と同様、猫に影響を及ぼしている大きな病気の存在を示唆する場合があります。獣医師はその下痢が大腸性か小腸性かを見分けます。この2つは症状と原因がそれぞれ異なります。

大腸性の下痢の場合、便の量は普段と同じかそれ以上の量になる傾向があり、しばしば血液や粘液を含みます。夕方になると便がさらに柔らかくなるのに気づく場合もあります。また、猫が緊急かつ頻繁に便意を見せます。

猫の小腸性の下痢では便の量が増える傾向があり、緑色やオレンジ色などの色の変化が起こったり、未消化の食物が混じったりする場合があります。嘔吐や体重減少、腹部の膨張も見られる場合があります。

猫が外に出て排便する習慣がある場合、便をチェックすることは困難です。この場合、猫のおしりの周りに便がついているかどうかを確認しましょう。これは下痢の指標である可能性があります。また、猫がどのくらいの頻度で外に出るかを観察します。

猫が上記のいずれかの症状を示しているのに気づいたら、獣医師に問題の原因を特定してもらい、適切な治療を受けることが大切です。消化器系の問題の多くは、適切な食事によって軽減または管理できます。獣医師に相談し、胃腸の健康のサポートに最適なフードに関するアドバイスを受けてください。

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猫の健康に不安がある場合は、獣医師に相談して専門的なアドバイスを受けてください。

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