肥満があなたの愛犬に与えるリスク

2018/09/20
先進国の犬の少なくとも20%が、長期的な健康への影響を伴う肥満に分類されています。本記事では、これらのリスクの詳細や、愛犬をサポートする方法についてご紹介します。
Adult dogs running through a field of long grass.

肥満は私たち人間にとってますます大きな問題となっていますが、残念なことに犬にも同様のことが起こっており、先進国の犬の少なくとも5頭に1頭が肥満に分類されていることが複数の研究によって明らかにされています。愛犬が肥満になると、さまざまな慢性疾患や生涯続く症状を患うリスクが高まるということに注意することが重要です。

あなたの愛犬が肥満である可能性

犬は、理想体重を15~20%超えている場合や、体を触った時に被毛や皮膚や皮下組織にある肋骨を感じることができない場合に肥満に分類されます。品種や、遺伝子構成、年齢、性別、ライフスタイル、食事、避妊・去勢手術を受けているかどうかなど、これらすべての要素があなたの愛犬が肥満になる可能性に寄与します。

例えば、メス犬はオス犬よりも体重が増加しやすい傾向がありますが、去勢手術を受けた犬は受けていない犬よりも肥満になる可能性が2倍も高くなります。食に関連した行動問題や、あなたがどのようにフードを給与しているかも、愛犬の体重に著しい影響を与えます。

肥満の犬が直面するリスク

太り気味もしくは肥満になると、あなたの愛犬が次に挙げるような数々の深刻で重大な問題を抱えるリスクが高まります。

  • 寿命が大幅に短縮する
  • 循環器と呼吸器の問題
  • 糖尿病
  • 免疫力の低下(感染やその他の病気のリスクが高まる)
  • 関節炎などの骨関節疾患
  • 心血管疾患
  • シュウ酸カルシウム尿路結石

さらに、肥満の犬は、無気力になったり、やる気やエネルギーが欠如したり、運動・遊び・活動に対する努力が乏しくなりやすくなります。

Adult Golden Retriever lying down on an examination table in a vets office.

犬の肥満がこれらの問題を引き起こすのはなぜですか?

犬が肥満になる場合、食事で摂取するエネルギーよりも、遊んだり動いたりして消費するエネルギーの方が少ないために、身体が食物や栄養素を脂肪として貯蔵し始めることによります。この脂肪が臓器(肝臓など)にたまり始めると、臓器の機能を低下させます。また、脂肪が臓器を「覆い」始めると、臓器に大きな圧力がかかり、その機能が低下します。例えば、肥満犬の動脈には健康な犬よりも大きな圧力がかかるため、心血管疾患に罹患する可能性が高くなります。

犬は体重を増やしていくと、動くことがだんだん困難になっていきます。犬の関節は余分な体重を支えるようにできていないため、関節を患い始めます。不快なため、しだいに運動をしたがらなくなるという悪循環につながる場合もあります。それでも、同じ食事を食べ続けるため、体重が増え、動きたいという欲求がさらに減少していきます。

太り気味の愛犬のサポート方法

愛犬をサポートするための第一歩は獣医師を訪ねることです。獣医師は、犬がどの程度太り気味か、また減量をサポートするために飼い主が取るべき行動を教えてくれます。あなたがペットオーナーとして犬の減量を支えるために努力することが重要です。つまり、厳密な給与スケジュールを守り、おやつや人間の食べ残しを与えず、犬の体重をしっかりと管理するのです。獣医師は、処方する減量食に基づく給与スケジュールを勧めてくれるでしょう。

減量のサポートをすることによって、犬はより健康で活発なライフスタイルを取り戻していくでしょう。そして、それは長寿命にもつながります。まずは獣医師に相談することから始めましょう。喜んで支援をしてくれるはずです。

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愛犬の健康に不安がある場合は、獣医師に相談して専門的なアドバイスを受けてください。

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