子犬の食事

2018/09/20
この時期は人間で言う、赤ちゃんから成人するまでの期間にあたりますが、人間と違って犬は約1年という驚きの速さで成犬に成長します。短期間で身体の基礎を作るため、子犬に与える食事はとても重要です。
Puppy Jack Russell sitting outside in grass by a large silver bowl.

子犬の成長に必要な栄養バランス

急速な成長を支えるのに必要なタンパク質、ミネラル、ビタミンを始めとした栄養素、十分なエネルギー量、不安定な免疫力をサポートする抗酸化成分など、子犬が身体の基礎をしっかり作れる栄養バランスに設計されていることが重要です。犬種や体のサイズによって必要な栄養バランスも変わるため、子犬に合った栄養バランスのフードを与えてあげましょう。

食事の消化の良さがとても重要

子犬の時期は消化器官が発育途中であるため、消化吸収能力が未熟です。 消化の良い食事は、胃腸の負担を減らし、食事中の栄養の吸収量を高めます。子犬が必要とする栄養素をしっかりと身体に吸収させてあげることが健やかな発育に繋がります。消化吸収力が高いと、うんちの量や嫌な臭いも減ります。せっかく食事に含まれている栄養バランスが良かったとしても、消化されにくいと栄養の吸収量が低くなります。消化の良くない食事は、ウンチの量が増え、臭いが強くなります。

体のサイズごとに変わる必要な栄養バランス

犬は体のサイズによって特徴が大きく変わるため、適切なフードの粒の形・消化の良さ・栄養バランスは変わります。愛犬が成犬になったときにどの種類に分類されるか、確認してからフードを選ぶようにしましょう。成犬時体重の目安は犬種から調べる、もしくはペットショップスタッフやかかりつけの獣医師に確認しましょう。犬は体のサイズごとに、5種類に分けられます。

1. 超小型犬− 成犬時に体重4 kgまで
2. 小型犬− 成犬時に体重5~10 kg
3. 中型犬− 成犬時に体重11 kg~25 kg
4. 大型犬− 成犬時に体重26 kg~44 kg
5. 超大型犬− 成犬時に体重45 kg以上

超小型~小型犬:
アゴが弱く歯も小さいことから、フードは簡単に噛むことができる大きさ・形・食感である必要があります。 また、水でふやかしやすく設計されていると、子犬の成長に合わせて徐々に固さを固くしていくように調整できるので離乳をサポートしてくれます。

中型犬:
比較的運動量を多く必要とするため、屋外で過ごす機会が多くなります。食事によって豊富な運動量を考えたエネルギーを摂るのとあわせて、健康を維持することで本来持つ自然な抵抗力の維持をサポートしてあげることが大切です。これは、細菌・ダニなどの感染や病気のバリアとして働く、皮膚や被毛の健康維持にも関わります。

大型~超大型犬:
小型犬より成長に時間がかかり、成長期の後期に筋肉が発達してきます。そのため、長い成長期を支える食事が必要です。急いでフードを食べてしまう犬が多く見られるため、飲み込まずにしっかり噛めるように、大きな口のサイズに合う大きさで、噛みやすい形であることも重要です。

Puppy Jack Russell standing indoors on a wooden floor eating from a silver bowl.

発達初期の段階における子犬の栄養ニーズは、健康な成犬の栄養ニーズとはかなり異なります。適切なフードを与えることで、サプリメントを与えることなく、成長期の重要な時期に子犬が健やかに発達するために必要なすべての栄養素を摂取させることができます。
 
生後1か月の子犬の栄養
 
この時期の子犬は、自然な抵抗力を高めるためのサポートをたくさん必要とします。生後4週間~12週間の子犬は、母犬の母乳からもらった免疫が消失し始めるものの自身の免疫システムはまだ十分に発達していない、「免疫力の空白期」と呼ばれる時期に入ります。この時期にビタミンEやビタミンBなどの栄養を与えると、健康を維持し自然の抵抗力を保つことができます。マンナンオリゴ糖などのようなその他の栄養素は、敏感になりがちな子犬の消化器系を助ける善玉菌の増殖をサポートするのに役立ちます。
 
生後2か月の子犬の栄養
 
生後2か月になると、子犬の骨格の成長に必要な栄養素に特に注意を払う必要があります。そのためには、慎重に摂取量を調整されたカルシウムとリンが必要です。これらの栄養素は、子犬の全体的な健康に不可欠である骨格の健やかな成長を助けます。どっしりとした筋肉や身体組織を支えなければならない大型犬にとっては、特に重要です。
 
生後4か月の子犬の栄養
 
この時期の子犬もまだまだ骨格が成長し続けているため、適切な栄養バランスのカルシウムとリンが食事に含まれている必要があります。子犬の身体はカルシウム吸収量を調節することができず、摂取したカルシウムを受動的に吸収してしまうため、生後6か月になるまで子犬はカルシウムの過剰摂取から身を守ることができません。カルシウムの過剰摂取はさまざまな骨格変形を引き起こすおそれがあるため、推奨されるガイドラインに従うようにしてください(体重1キロあたりカルシウム0.5g/日)。
 
生後7か月の子犬の栄養
 
この時期までに子犬は体重を増やし始めているので、ここで与えるべき栄養はタンパク質です。しかし、正しい種類のタンパク質を与える必要があります。高品質で消化しやすいタンパク質を与えると、体がアミノ酸を吸収して「再利用」しやすくなり、健康的な身体組織と抗体を作ることができます。子犬は急速に成長しているので、食事のカロリーに対するタンパク質の比率を成犬よりも多くすべきです。タンパク質が足りないと、自然防御力が低下したり、皮膚や被毛の状態が悪くなったり、発達不良を起こしたりする可能性があります。この重要な段階では、過体重にならないように、食べる量に注意してください。
 
生後10か月の子犬の栄養
 
超小型犬および小型犬は生後10か月で成犬の大きさに近づきますが、大型犬はまだしばらく大きくなります。この時点で、すべての犬(特に大型犬や超大型犬)は筋肉が十分に発達して骨格に圧力がかかるようになるため、関節の栄養サポートが必要です。グルコサミンとコンドロイチンは、正常な関節機能を助ける滑液(関節腔を満たす液体)と軟骨の保護に役立つ2つの重要な栄養素です。これらの栄養素が不足したまま成長した子犬は、中高齢期以降に関節の問題に苦しむことになりかねません。 
 
成犬の栄養
 
成犬は、体重の増加を避けるために、バランスのよく取れた食事を摂る必要があります。肥満になると、骨や関節や臓器に過度の圧力が掛かって生活の質を低下させる可能性があるにもかかわらず、肥満と判定される成犬は全成犬の4分の1を上回ると推定されています。生涯で最も重要な時期である幼少期の愛犬に、推奨給与量の栄養バランスのとれた適切なフードを与えていれば、健康で幸せな成犬へと成長することでしょう。
 
あなたの子犬の年齢やライフスタイルに最適な栄養を、どのような方法で与えるのが最善か分からない場合は、獣医師に相談してアドバイスを受けてください。

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