子犬のワクチン接種

2018/09/20
ワクチンは、一般的に生まれてから4ヵ月齢頃までに3回に分けて接種します。ワクチンの効果は1年間なので、その後は1年に1回ずつ追加接種をします。家に迎える時期によりますが、1-2回目のワクチン接種は、引き取った際に済ませていることもあるので、引き取ったペットショップやブリーダーに確認しましょう。
Young Jack Russell sitting in a vets office being given an injection.

なぜワクチン接種が必要?
 
子犬が生まれたばかりの頃は、母乳から免疫抗体をもらっています。この抗体が有害なウイルスや細菌から子犬を守っています。 
しかし、この抗体は離乳後から徐々に無くなっていき、生後50-60日後頃は特に感染症にかかるリスクが高くなります。そのため、適切な月齢で適切なワクチン接種を行うことが、子犬の病気や感染症の予防になります。また、病気のなかには犬だけではなく人にも伝染する病気があるため、家族の健康を守るためにも重要です。ワクチンには接種が義務付けられているものと任意のものがあります。
 
ワクチン接種が必須の伝染病
 
狂犬病:感染した犬に噛まれたり、舐められたりすることで人にも感染し、発病すると死亡率はほぼ100%という恐ろしい病気です。神経が侵され、全身に痙攣が現れた後死に至ります。年1回のワクチン接種が法律で義務付けられていますので、必ず受けるようにしてください。
 
ワクチン接種が推奨される伝染病
 
  • ジステンパー:死亡率が高くとても危険な病気です。ウイルスにより、消化器・呼吸器・目・歯・神経が侵されます。下痢・鼻水・目やに・発熱・けいれん・肉球が硬くなる、などの症状が現れます。
  • 犬伝染性肝炎:子犬では、突然死することもある怖い病気です。元気や食欲が無くなり、嘔吐、下痢、発熱、肝炎による黄疸が見られ、目が白、もしくは青く濁ることもあります。
  • 犬パルボウイルス感染症:強い感染力を持ち、子犬の死亡率が一番高い伝染病です。激しい嘔吐・下痢・血便などの症状があらわれ、極度の脱水症状を起こし、2-3日で亡くなってしまうこともあります。
  • 犬コロナウイルス:免疫力の弱い子犬が感染すると、下痢、嘔吐、食欲不振などが起こります。パルボウイルスと混合感染すると生命に関わることがあります。
  • 犬パラインフルエンザ:犬が集団生活しているところで発生しやすく、人の風邪のような呼吸器の症状を起こします。悪化すると肺炎を起こし、命に関わる恐れもあります。
  • 犬レプトスピラ症:人にも感染する病気で、腎臓や肝臓が侵されます。ネズミや感染した犬のおしっこなどが感染源になるため、屋外で活動する犬ほど予防が必要です。
 
ワクチンの種類と防ぐことのできる病気
 
犬用ワクチンは、一度の接種で複数の病気を防ぐことができるように、数種類のワクチンが混ぜ合わせてある混合ワクチンが一般的です。対象となっている病気はどれも感染すると命に関わったり、伝染力が強かったりするものです。ワクチンには2種~9種までの種類があります。地域によって病気の発生率も異なるため、獣医師に相談して適切なものを選びましょう。
 
ワクチン接種後は、食欲がなくなったり軽い発熱をしたりすることがあります。接種した日は、激しい運動や長時間の散歩は控えましょう。まれにアレルギー反応を起こすことがあるので、よだれをたらす、顔がむくむなど急激な変化が見られる場合は、すぐに動物病院につれていきましょう。
 
フィラリアの予防
犬のフィラリア症(犬糸状虫症)は、蚊によって媒介される、フィラリアという寄生虫の感染によって起こる病気です。フィラリア症にかかった犬の血を吸った蚊に刺されることで感染します。感染すると、長さ15~30cmもあるフィラリア虫体が犬の心臓に寄生します。食欲不振、ゼイゼイした咳をする、体重が減るなどの症状が見られます。重くなると命に関わることもあります。どんなに気をつけていても、蚊に刺されるのを完全に防ぐのは難しいため、獣医師の指示に従って予防薬を投与する必要があります。
 
定期的な投薬で予防
 
フィラリア症の予防薬はワクチンのように感染を防ぐものではなく、体内に入った幼虫が心臓にたどり着く前に駆除をするものです。飲み薬や注射による投与を一定期間継続します。蚊の発生時期は地域によって異なるので、投薬期間は獣医師の指示に従いましょう。

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